概要
● 山村美紗原作のオリジナルアドベンチャーゲーム第2弾。正確なタイトルは「京都花の密室殺人事件」。前作の主人公が続投しているが、つながりは全くないので未プレイでも大丈夫。
● 基本的なシステムは前作とほぼ同じコマンド選択式のアドベンチャーだが、グラフィックや音楽が向上したほか、コマンド回りに改善が見られ、非常に遊びやすくなった。シナリオ、というか文章表現も良くなった。
● 状況によって不必要なコマンドが表示されなくなったので、クリアまでの難易度は大きく下がった。長く楽しめたほうがお得という昔の風潮からみるとマイナスだが、前作がプレイ時間の水増しをするためと言わんばかりの無駄なコマンドが多かっただけを思うと、個人的には今回のほうが全然いいです。
● ゲームに登場するマダム(モデルは山村美紗)が、前作よりも若く綺麗な見た目になった。
攻略
■ シナリオの攻略チャート
クリアまでに最低限必要なコマンドを記載したチャートです。この通りに進めるよりはいろいろなコマンドを使って多くの情報を得たほうが楽しめます。
まずは自分でいろいろとコマンドを試しつつ、進めていって、詰まってしまったときに見るのがいいと思います。
● ゲームを進めるにあたって考慮すること
このゲームではゲームオーバーは存在しません。気軽に選択肢を選んでいきましょう。
事件の発端
主人公のあなたは友人のキャサリンとともに、生け花の個展を見に京都へやってきた。主催者は華道の京本派でも高弟の実力を持つ「松野愛子」。彼女は挨拶を交わすと、席を外した。
しばらくして戻ったかと思うと、突然彼女は苦しみだし、そのまま死んでしまった。不意の出来事に驚きながら、警察へ連絡するあなた。キャサリンとあなたは、友人を殺害した犯人を見つけるため、
狩矢警部の協力を得て、独自の調査を開始する。しかし、この事件には巧妙なトリックが仕掛けられており、姿の見えない犯人との知恵比べへと変わっていった。捜査が進むうちに、第二の殺人が密室の茶室で発生。
そして、第三の殺人までも……。
家元制度批判への報復か、弟子の地位を狙う女の争いが原因か。事件の核心は、複雑に絡まるトリックに隠されたままだ……。
登場人物紹介
主人公
人気ゲームデザイナー。華道の個展会場で事件に巻き込まれた。前作同様、キャサリンや狩矢警部の協力を得て事件の解決を目指す。この人物はゲーム中のあなた自身です。
キャサリン
元アメリカ副大統領の娘で、推理マニアの美女。殺された松野愛子は友人。鋭いひらめきと推理力であなたを助けてくれる。カフェ・ド・ミサにいることが多い。
狩矢警部 【かりやけいぶ】
京都府警本部の腕利き警部。前作同様、事件に関する様々な情報を教えてくれる。キャサリンとは顔なじみ。
マダム
キャサリン行きつけの店、カフェ・ド・ミサの女主人。店でゲームを中断すると、パスワードをくれる。また、ヒントもあるので積極的に話しかけよう。山村先生似の美人。
松野 愛子(29) 【まつの あいこ】
京本流の高弟。門弟の中では一番の実力。キャサリンの友人。因習的な家元制度に反発して、自由な表現活動を目指す行動派。
九条 球美(27) 【くじょう たまみ】
京本流の弟子。計算高く野心家。門弟の中で、愛子に次ぐ地位を占めている。
梅川 静江(25) 【うめかわ しずえ】
京本流の弟子。大人しい性格で目立たない存在。
麻生 マキ(22) 【あそう まき】
京本流の弟子。愛子の作品に接して華道を始めたというが、若さのせいか、はしゃぎすぎの気がある。現代っ子。
沢田 耕次(50) 【さわだ こうじ】
京本流の理事。経理士で独身。経営手腕のない家元のかわりに京本流の運営を任されている。家元の妻、香織とは高校時代の同級生。
京本 秋鳳(65) 【きょうもと しゅうほう】
全国に門弟数十万人を抱える華道の流派、京本流の家元。京都五条堀川に邸を構え、そこが京本流の同上になっている。
京本 香織(50) 【きょうもと かおり】
家元の妻。息子の満男を京本流の跡継ぎにと考えているが、満男の稽古嫌いと派手な女性交際に頭を悩ませている。
京本 満男(25) 【きょうもと みつお】
京本夫妻の一人息子。家元を世襲することになっているが、本人は生け花に打ち込む気はないようだ。
操作方法とシステム
■ 操作方法について
十字ボタン…コマンドの選択/調べるシーンの移動
STARTボタン…タイトル画面での決定
SELECTボタン…使用しない
Aボタン…項目の決定/2回連続押しでメッセージ早送り
Bボタン…項目のキャンセル
■ コマンドアイコンについて
画面中央に出ているアイコンは主人公の行動を起こすコマンドを表している。各場面ごとに実行できるコマンドが表示される。アイコンを決定したあとに選択肢が出てくることもあるが、これらはサブコマンドといい、その次に起こす行動、目的を選んでいくことになる。
コマンドアイコンの表している行動は以下の通り。
移動・・・靴のアイコン。主人公が向かう先を指定できる。
聞く・・・耳のアイコン。人物から証言やヒントを聞くときに使用する。
調べる・・・目のアイコン。より詳細に捜査したいものを選択できる。またあたり一帯を見回して調査することもできる。
話す・・・唇のアイコン。捜査の結果を相手に話すことができる。
取る・・・事件の証拠品や、証拠となりそうなものを見つけたとき、このコマンドで取ることができる。写真を撮ることもこのコマンドに含まれる。
取る・・・手のアイコン。証拠品を手に入れたり、電話を取るときに使う。
見せる・・・風呂敷包みのアイコン。持っている証拠品や情報を相手に見せることができる。
キャサリン・・・キャサリンのアイコン。キャサリンの推理や話を聞くときに使う。
考える・・・悩む人のアイコン。集まった情報を整理するときに使用する。自分の部屋でしか使えない。
中断・・・寝る人のアイコン。ゲームを中断し、パスワードを表示するときに使用する。カフェ・ド・ミサでしか使えない。
手帳・・・本のアイコン。これまでの捜査でわかった人物像について読むことができる。いつでも使用可能。
■ 中断とパスワード
ゲームを中断するにはカフェ・ド・ミサへ行って中断のコマンドアイコンを選択する。
その際にマダムからパスワードを教えてもらえる。タイトル画面で「コンテニュー」を選択し、そのパスワードを入力すれば続きから再開することができる。パスワードを聞いたら強制的に中断されるので、そのまま続きをプレイすることはできない。
■ その他
・ 自分の部屋の時計はフラグを立てるたびに時刻が進むようになっています。
その他
関連商品通販
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データ
メーカー:タイトー / ジャンル:アドベンチャー / 発売日:1989年2月11日 / 価格:5,900円(税抜) / プレイ人数:1人 / ファミコン専用ソフト