太陽の神殿

FC太陽の神殿

概要

● 日本ファルコムのPCゲーム「太陽の神殿 アステカII」をファミコン向けにアレンジ移植したもの。オリジナルはタイトルの通りアステカの2作目だが、ファミコン版はこの1作のみで、正式なタイトルとしては「アステカII」の副題は入っていない(ゲーム内のタイトル画面には入っている)。
● 手順を間違えるとゲームオーバーじゃないのに先に進めなくなるハマりポイントがいくつもあり、難易度は高い。とれる選択がやたらと多く、ハマったことに気づきにくいのもそこに拍車をかける。無駄なコマンドを減らして、もう少し快適にプレイしたかった。
● RPG要素はあくまでオマケ。レベルやHPはあるものの、シナリオを先に進めていくと自動で上がっていく。レベルは達成度の意味合いでいいと思う。


攻略

シナリオの攻略チャート
 クリアまでのコマンドを記載したチャートです。この通りに進めばクリアはできますが、敵との戦闘には運が絡むため、確実ではありません。

裏ワザ・小ネタ
神様からの助言
 フィールドの右下の森。そこの中を移動すると尼僧院へと続く場所がある。そこでは物語の進行に応じて神様からヒントをもらうことができる。

サウンドテストモード
 AボタンとBボタンを押した状態でリセットすると、サウンドテストモードになる。左右でサウンドの選択、下で開始、上で停止。

デバックモード
 尼僧院で「イシュチェルのたま」を入手後に可能。建物内なら場所はどこでもいい。

・ 「あらう ⇒ イシュチェルのたま」
↓(できません)
・ 「おく ⇒ チャック・モールのけん」
↓(できません)
・ 「あらう ⇒ ライター」

の順番でコマンドを入力する。最後のライターの入力で「とくにかわりはないようですが」とメッセージが出たら、セレクトボタンを押したままAボタンを押す。これでデバックモードになる。
 デバックモードでは左の数字が場面。Bボタンを押しながら十字キーの上下で選択。Bボタンを押しながら十字キーの左で決定し、その場面に飛ぶことができる。
 中央の数字はアイテムの種類。十字キーの上下で選択。右の数字はそのアイテムを0(持っていない)か1(持っている)を意味している。こちらはAボタンで変更可能。

エンディングのオマケ
 エンディングの最後に表示されるKEY WORD。文字を1字飛ばしで読むと「あんこくしんわであおう」となる。これは東京書籍の次回作「暗黒神話 ヤマトタケル伝説」のことを表している。
 またこの画面で表示されているグラフィックは十字キーの上下左右、セレクトボタンを押すことで、対応した箇所を動かすことができる。




プロローグ

 僕のガールフレンドは大学教授の一人娘。彼女のお父さんは、メキシコ大学の考古学研究所でマヤ文明の研究を続ける白鳥教授。 マヤの古代文字の解読の専門家として有名な人だった……。
 「…だった」というのは、その白鳥教授が、中部アメリカのユカタン半島にある「チチェン・イツァー」という遺跡の発掘調査中に遭難し、遺体となって発見されたからなんだ。

 教授は伝説の神聖なる鍵“太陽の鍵”が実在することを証明するため、総勢7名の調査団で遺跡の発掘に向かったんだ。
 “太陽の鍵”……この伝説については、僕も彼女から時々聞いていたんだ。彼女は神秘的なことが大好きで、「マヤ文明」にもとてもひかれていたんだ。夏休みには2人で教授を訪ねてメキシコへ行くことになっていたんだ。
 …そもそもマヤ文明とは、中部アメリカ(今のメキシコ周辺)に十数世紀にわたって栄えた文明で、数、暦、天文学、神殿建築など、高度に発達した文明を誇りながら、ある時突然、1つの都市が捨てられ、また別の都市と文化が生まれるといった事をくり返し、16世紀にはスペイン人によって、滅ぼされてしまった。 そして数々の記録や資料も失われてしまったため、未だ神秘のベールに包まれているんだ。

 古代マヤ人たちは、高度な文明とともに様々な預言「神の言葉」によって庶民を支配していたんだ。神官たちは、特別な鍵で神々の国への扉を開き、神の言葉をきいていたらしい。 その鍵こそ、伝説の神聖な鍵“太陽の鍵”だった……。伝説によれば、“太陽の鍵”は太陽の神殿という建物の中に大切に大切に保管されてきたはずだ。教授は長年の研究の末、“太陽の鍵”が「チチェン・イツァー」にあると結論し、調査を始めて1か月後、遭難してしまったのだ。

 教授が遭難したのは、魔力をとじこめていた封印をまちがってといてしまい、古代の悪霊たちが復活したためで、再び封印をもどすには“太陽の鍵”が必要らしいことが、メキシコではわかったらしい。
 僕たち2人は、急いでメキシコへと旅立った……。


登場人物紹介

主人公(17歳)
 高校2年生で、自慢できることといったら、人一番強い好奇心と、どんな事にでも飛び込んでいける勇気ぐらい。明るくて行動的でクラスでも人気者だが、ちょっとばかりおっちょこちょいなところもあるので、行動は慎重に……。

少女(17歳)
 遭難した白鳥教授の一人娘。幼い頃、母を亡くし、父一人子一人。教授がメキシコ大学教授となってからは、子供のいないおじさん夫婦のもとで暮らしている。 主人公とは幼なじみで、高校までずっとクラスメイトで、今や、友達みんなが公認するカップル。仲が良ければケンカも絶えない。頭がよくてちょっと勝ち気な彼女だから、いつも彼が折れて幕となる。でも、彼女の鋭いカンと頭の回転は役に立ちそう!

ラウーラ(?歳)
 白鳥教授調査団遭難事件でただ1人生き残ったガイド役のメキシコ人。遺跡のすぐそばまで密林が迫る「チチェン・イツァー」の調査には欠かせない土地勘を持った人物。また、マヤ地方に伝わる伝説にも詳しく、教授の良きアドバイザーだった。 本人は自分の祖先はマヤの神官だったといっている。体も大きく力持ちなので、発掘調査では活躍する場面も多かった。年齢は本人が言わないので不明。

オリビア(24歳)
 メキシコ大学の白鳥教授の研究室で秘書をしている女性。白鳥教授遭難の知らせに、警察や大学関係者とともに「チチェン・イツァー」にかけつけ、ちょうど「いけにえの泉」で発見された遺体の引き揚げに立ち会った。彼女の話をよくきいてから、出発しよう。


操作方法とシステム

操作方法について
十字キー…キャラの移動/カーソルの移動
STARTボタン…使用しない
SELECTボタン…使用しない
Aボタン…項目の決定/メッセージの送り
Bボタン…項目のキャンセル/「みる」で所持アイテムを見る/「まつ」コマンドと同様の効果

コマンドアイコン
 多くのコマンドアイコンがあり、Aボタンを押すことでそれぞれに対応した行動をとる。「みる」だけはBボタンを押すと手持ちのアイテムを見ることができる。

バトルモードについて
 主に遺跡の入口で復活した悪霊との戦闘が始まる。このときに「たたかう」を選択することで悪霊に攻撃を仕掛けることができる。敵も反撃し、こちらにダメージを与えてくる。 主人公にはレベルとHPがあり、悪霊の攻撃でHPが0になるとゲームオーバー。レベルは悪霊を倒したり、トリックを解いたりとゲームの進行に応じて上がり、HPもそれに比例して上昇していく。
 レベルが低い、さらに弱点を突かないと強い悪霊には絶対に勝てない。倒せる可能性があるかは「みる」コマンドで見極められる。「ちょっとかてそうもない」と出たらレベルが足りてないので、別の場所を探索しよう。また見るコマンドでは弱点もわかる(主に赤い宝石や青の宝珠を剣にセット)。 ただし、レベルが適正で弱点を突いても、こちらの攻撃がかわされまくって負けることはある。そのときは運がなかっただけなので、再挑戦しよう。

パスワードについて
 尼僧院で手に入る「イシュチェルのたま」を使うことでパスワード(いのりのことば)が表示される。再開したいときはメニュー画面のパスワードコンテニューを選んで入力。ちなみにコンテニューにはほかにラストゲームコンテニューがあり、こちらは戦闘モードで負けてゲームオーバーになったときに即時に復帰ができる。


その他

スタッフクレジット
メインプログラム:ぽち なかもり
プログラムおてつだい:じぇみに ひろの
ばけものデザイン:ふじたか なすび
グラフィックさくせい:ひょおじゅ むぅ
オリジナルのMUSIC:NIHON FALCOM
あたらしいMUSIC:みゃあも AND しゃんと
こうかおんさくせい:シビック しんくん
データうちこみごくろうさま:マイケル すえなが
オリジナルストーリー:NIHON FALCOM

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必勝ガイドブック / 攻略本(東京書籍・1988/8/3発行)
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データ
メーカー:東京書籍 / ジャンル:アドベンチャー / 発売日:1988年8月3日 / 価格:5,900円(税抜) / プレイ人数:1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト




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