THE ホラーミステリー

● ホラー漫画家の御茶漬海苔による著作「惨劇館」をベースに、オリジナルストーリーが展開するノベルゲーム。パッケージのイラストは氏によるものだが、実際の中身はアニメ調のグラフィックになっており、バラつきはあるものの作画が妙に高いシーンもちらほらと。一部、グロいシーンがあるので注意。

● 棒読みの声優等けっしてレベルは高くないのだが、妙に癖になる面白さがある。特にケビン伯爵は声、音楽、表情どれをとっても素敵すぎる。

● 全13章。基本的にそれぞれの章で完結しているのだが、場所によっては章をまたいだフラグもある。特に3～4章は重要。バッドエンドが多数。場面によっては選択肢を間違えたら即バッドが連続して起こる。

● 最後のオチがいまひとつすっきりしない。現代編1と現代編2のつながりもうやむやだし。隠しシナリオの13章ももう少しつながりを見せて欲しかった。

● 言わせてください。自分、達成率が100パーセントいきました。やりこみましたよ。

　中世ヨーロッパのとある片田舎に商人として旅に出た一人の青年がいます。彼は、家計を助けるため危険な旅に出たのですが、その旅も無事終えることができました。ひさしぶりに家路につくと成長した妹のリナと帰郷を喜ぶ母がむかえてくれます。家族に囲まれ幸せな食卓についていたその時、主人公にははじめの惨劇が起きるのです。母は殺され、かわいい妹はケビンという領主の館に連れ去られてしまいました……妹を助けるため彼は、ケビンの館の侵入を決意します。

　しかし、これは、これから次々に起きる惨劇の序章に過ぎません。あなたは、数々の恐怖を体験する主人公となって、この危機を乗り越えてください。

　時空を超えた恐怖の物語が始まりました。あなたは魔王ケビンは強大な力によって運命を翻弄されていきます。自らの不運を嘆いても、この運命を怨んでも、全く虚しいこと。しょせん、ひ弱な人間が魔王の力から逃れることなっど、不可能なのです。

　やがてあなたは、ミルフィという不思議な少女と出逢うでしょう。その出会いが、いったいどういう意味を持つのか。……これも運命なのでしょうか？ミルフィとの出会いにどんな意味を持たせるか、運命の行き着く先はいったいどこにあるのか？　それは、あなたしだいで変えることができるかもしれません。たとえ、わずかな可能性しか残されていなくても、決してあきらめることの無いよう祈ります。

　翻弄されながらも結ばれていく運命の輪。果たして、この惨劇に終着点はあるのでしょうか？

主人公
　ケビン伯爵が起こす様々な惨劇に巻き込まれていく。そのなかで、不思議な力を持つ少女ミルフィと出会う。ときに、主人公は彼女と運命をともにすることも…。

ミルフィ
　神の啓示を受け、この世の悪なるものを滅ぼすよう運命づけられた少女。以後、ケビンとの長きに渡る時空を超えた、壮絶な戦いが始まることに…。美しい容姿とは対照的に強い意志と、強力な霊力で魔物たちに対抗する。彼女自身は主人公と、何らかの不思議な運命を感じとっているようだ。

ケビン伯爵
　中世ヨーロッパに生まれた貴族。ある地方の領主として民衆からたいへん信頼されていた。しかしある時より、あやしげな信仰にふけるようになってしまい、その残忍な性格をあらわにする。悪魔との契約を交わそうと、願い始めたケビンは生贄にふさわしい少女を密かに探していた。そのときから、主人公とミルフィを巻き込んだ数々の惨劇が生み出されていく…。

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・ 13章に必要なフラグ。

データ
メーカー：D3 PUBLISHER / 開発：GAME STAGE / ジャンル：アドベンチャー / 発売日：2001年9月27日 / 価格：1,500円（税別） / プレイ人数：1人 / プレイステーション専用ソフト / 使用メモリー：2ブロック

2010年6月23日にゲームアーカイブスにて300円（税込）で配信開始。