あなたは、ある洋館に向けて、車を走らせている。
家庭教師として働く、ガールフレンドに呼ばれ、彼女を迎えに行くところだ。
これから楽しいバカンスが始まる、そう信じて……。
屋敷に着くまでに、あなたは何人かの人物と出会うかもしれない。
その中の、誰が味方で、誰が裏切り者となるのか、
今のあなたにはわかるよしもない。
そして、たどり着く屋敷。
住人は一癖ある人物ばかり、きっとあなたは戸惑うだろう。
うり二つでありながら憎しみあう双子の美少女、屋敷を取り仕切る威厳ある老婆、
慇懃な執事に、無口なメイド、それに謎の人物。
ガールフレンドも、なぜか普段と違う素振りを見せ、あなたの不安を増長させる。
高まる不安の中、一発の銃弾が、あなたの車のタイヤを撃ち抜く。
まるで、二度と屋敷から逃がさない、そう宣言するかのように。
そう、あなたは逃げられない。
夜更けに燃え上がる炎は、饗宴の幕開けの合図。
あなたがガールフレンドとともに、無事にここを出て行くためには、推理と勇気、
そして運を必要とするだろう。
まして、屋敷を覆う秘密のすべてを知りたいのなら、なおさらだ。
注意せよ、捜し求める相手は、この世のものとは限らない。
覚悟せよ、屋敷に魅入られてしまった、その身であれば。
再び外の地を踏む事ができるよう、祈るがいい。
そして、犠牲者の魂の安らかなることを………。