前作と比べるとだいぶ辛口にならざるを得ない。
前作とシステムはそう変わらず、一本道なシナリオなところも同じなのに、あんまり面白くない。
選択肢は外れを選んでも「もう1回」を繰り返し、正解がでるまで先へ進めないようになっているのは前作と同じだが、
それにしたってもう少し捻ってほしい。例えるなら
・Aの部屋に○○がある。これは事件に関係のあるやつじゃないか。⇒選択肢・怪しいのは誰?⇒答え・A。
こんなのばっか。
あと主人公がとにかく不快。一番疑われそうな立場の人をまず疑う短絡的なトコとか。捜査の過程で現在の捜査の内容をバンバンいろいろな人に話すし。
シナリオも期待していたものとズレていた。せっかく3人の山村キャラを使うなら、クロスオーバーしたっていいじゃない。しないんです、これ。
いや、一応、日常の1シーンだけ絡むし、共通して狩矢警部は出てきますよ。でも全然繋がらない。もったいないなぁ。
キャラのグラフィックは前作の漫画・アニメタッチに無理に影を足して劇画調になっているが、盛大にスベってる感があるんですが、どうでしょう?
ここは個々の好みによるところではありますが。写真を取り込んだ背景はなかなか良い。
相変わらずシステムは不親切で、雑学手帳はありだとは思うが、いちいちメニューを開いて選択するのが面倒くさい。
使ってないLボタンあたりで一発で開けるようにすればいいし、会話上で雑学単語が出てきたらそれをタッチで上画面にでも開けるようにすればいいのに。
前作のおまけの「West Village」に代わり「京都スタンプラリークイズ」が追加。頭の体操的に面白かったWest Villageから、ただのクイズになりました。
ここが一番評価を落とした所かと。
雑学手帳やクイズなど、無駄にテキスト量は多いし、バックログが追加されたのと、クライマックスのキャラの口パク表現はよかった。
好きな所に移動ができなくなり、一本道感がより高まったが、サスペンスを体験させるという意味では悪いとはいえない。ゲームとしてはどうかと思うけど。
同じ選択肢を連続で選んだり、間違った選択肢を選んだりするとたまに面白い反応があるのは前作通り。キャサリン編の社長室での般若の面と浜口の選択肢がイチオシ。ノリノリである。
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