この物語の主人公である時尾歩郎は、
両親と共に暮らす何の変哲もない高校生である。
17歳の誕生日を翌日に控えた歩郎に、
父親の亘が「明日は、大事な話がある。」と告げる。
その夜、歩郎はふしぎな夢を見る。
……あたりは火の海。
そして子供の歩郎は両親とはぐれてしまう……。
夢から目覚めると、そこには見慣れない部屋。
いや、ここが自分の部屋だという記憶もある。
でも何かが違う……。
何もわからないまま、歩郎は愛猫のフォ郎から
“ホロウペン”を受け取る。
……奇妙なことに、世界は
『歩郎の両親が12年前に失踪してしまった状態』に
変わっていた。
なぜ、世界が変わってしまったのか。
両親がいた世界は夢だったのか。
歩郎はホロウペンの力を借り、
元の世界を取り戻そうとする。
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