ゲームボーイソフト『ゴッドメディスン』には1993年に発売されたオリジナル版(以下通常版)と、5年後の1998年に発売された「復刻版」があります。
復刻版にはいくつかの追加要素や変更点があります。ここではそのあたりの通常版と復刻版との違いについて解説していきます。
【 復刻版で追加された要素 】
■ スーパーゲームボーイ対応ソフトになった
スーパーファミコン周辺機器である「スーパーゲームボーイ」に対応し、専用のカラーパターン、ピクチャーフレームが用意されている。カラー自体はそこまで変化を感じられないかもしれないが、一部の場面や敵(特にラスボス)には力を入れたのか、かなり色鮮やかになっている。
■ シナリオが追加
先代勇者との邂逅を描くシナリオが追加された。これにより舞台となる「たましいの街」、およびダンジョン「迷いの神殿」「地下シェルター」「眠りの塔」、またそこに出現する敵モンスターが新たに加わった。
■ 「闇魔ファイル」が閲覧できるようになった
倒した敵のグラフィックやステータスを見ることができる「闇魔ファイル」がシステムに加わった。
■ エンディングが変更された
既存部分の構成が少し変わり、それにプラスアルファといったところ。これを蛇足と取るか否かはプレイヤーしだい。個人的には復刻版の追加は嬉しいし、比較することで通常版の構成の良さも再認識できた。
■ その他の変更点
・ 副題が通常版は『ファンタジー世界の誕生』、復刻版は『復刻版』となっている。
・ 通常版の敵には同じ名前でもステータスが違うものがいたが、復刻版ではそれらの敵にはナンバリングが振られ、区別ができるようになっている(例・ヘルファイアー2、ヘルファイアー3等)。
・ 説明書も多少の手直しはあれど、ほぼ同一である。あの素晴らしい設定資料や漫画もそのままである。
まとめ
よく言えばディレクターズカットともいえる復刻版。ゴッドメディスン、どっち買ったらいいかと言われたら間違いなく復刻版です。
ただ、通常版持ってるなら、復刻版をわざわざ手に入れなくてもいい気はします。追加要素を書いたものの、基本的にはそこまで変わらないですから。
グラフィックは同じだし、各種パラメーターやアイテムも同じで、ゲームバランスに変化なし。
新シナリオといってもそこまでテキストがあるわけではなく、これがクリア後のやりこみ要素で、武器防具追加とかならもっと差別化できてたんだけど。
まあ先代勇者たちとの邂逅とか、エンディングにプラスアルファとか書かれたら気になりますよね。でも期待値上げすぎると、いざプレイしてみると「うーん」ってなると思う。
繰り返しますが、復刻版は良いですよ。でも通常版で十分楽しんだ人はもうそれでいいんじゃない、といった結論です。