ストーリー
これ、隠れ忍の者の村に伝わりし説なり。
古より鬼神の血を受け継ぐ者あらば、その者、魔性の敵と戦う運命にあり、これを倒す旅に出づる。伝えられしその姿は異様にして恐ろしく、まさに鬼なり。されどその者こそ不可思議なる力を奮いて一切の邪悪を浄化せし鬼神・魔封童子なり。
正義の童子なるが、醜悪なる姿故に人の目を逃れ、日光の下にあれば影に潜み、月光の下にあれば暗闇に潜む。伝説はこの者を「隠れ忍ぶ者〜隠忍〜」と呼ぶものなり。
『鬼忍降魔録・第一章』より一部抜粋
ゲームの概要
ONIシリーズ第1作目。
今作はお世辞にも完成度の高い作品とはいえない。当時のゲームボーイはまだまだ発展途上であり、その例に漏れず、説明をはっしょった唐突な会話など不満が多い。
しかし、それまでのゲームボーイRPGにはなかった多くのバックボーンはそれをおぎない、むしろ空想させてくれる質の高いものであった。例えば、物語が「鬼忍降魔録」によって語られる話というのもそのひとつ。パッケージや説明書に描かれたカッチョいいイラストは、画面上ではドットにすぎないキャラクターを大きく肉付けした。ただし、当然のように説明書や関連書籍を持っていないと、ただのレトロゲーでしかない。
続編の2以降は肝心のゲーム内容も大幅にパワーアップ。ONIシリーズを名作たらしめたのは、2以降あってのものであるが、この第1作もぜひプレイしてみて欲しい。ONIの一番の魅力はなんといっても脈々と続くキャラクター設定なのだから。
なお、戦闘は非常にバランスが悪く、レベルが上がるごとに能力値が大幅に上昇。武器防具の性能も強力で、新しい敵には非常に苦戦するが、しばらくレベルを上げるととたんにザコに成り下がる。特徴的なONIへの変身は、変身しないほうが強かったりするので、これといって必要ないのが残念。もちろん、役に立つところでは役に立つが。
ちなみに発売元は、当時SDコンパチ系に強かった「バンプレスト」で、ONIはいかにもバンプレなテイストである。しかし、ONIシリーズといえば開発を担当した『パンドラボックス』がいろいろな意味で有名。
操作方法
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