キャラクターの成長について

 FF2は戦闘中の行動によってそれぞれの指定されたパラメータが上下する。よくある経験値をためてレベルアップというシステムではない。このことがFF2の最大の特徴であり、敷居を上げている理由でもある。 実際、ある程度理解すれば特に問題はないのだが、やはり初心者にはとっつきにくいだろう。

 私自身の経験からいえば、能力が下がる可能性がある…ということがまずやる気を削いだ。時間をかけても上がって、下がってを繰り返したらまったく意味がないのではないか、と考えていた。だが、この点は心配無用だ。 下がる可能性のある能力は「ちから」「ちせい」「たいりょく」の3つだけ。その3つも毎回必ず下がるわけではない。

 例えば「ちから」が上がると「ちせい」が下がる可能性がある。しかし、「ちから」の上昇とともに「ちせい」が毎回下がるわけではないし「ちせい」の減少のみが行なわれることもない。プラスマイナス0になることはあっても、マイナスになることは絶対にないのである。 もちろん上記の3つ以外のパラメータは常にプラスされていくのみだ。

 それでは戦闘中の行動による基本能力値の増減を書いていこう。

「たたかう」を選択する
ちからが上昇 ちせいが減少

「白魔法」を使用する
せいしんが上昇 ちからが減少

「黒魔法」を使用する
ちせいが上昇 たいりょくが減少

HPが減少する
たいりょくが上昇

MPが減少する
まりょくが上昇

敵の物理攻撃のターゲットになる
すばやさが上昇

 

 これらは戦闘中に行なった回数が多いほどその確率は上がる。上昇する数値は1づつである。ステータスの最大値は99であるから、1回上昇するごとにレベルが1上がったと思えばいい。

 敵にはそれぞれ1〜7のランクが設定されており、高ランクの敵ほど能力が上がりやすい。経験値と違い、あくまで確率的なものなので、能力を上昇させたければ敵との戦闘を長引かせて、上げたい能力に関連するコマンドを何度も使用することである。その際、敵が強ければベストということ。 例えば「ちから」を上昇させたい場合は1ターンで敵を全滅させないで、なるべく長く戦闘を続けて何度も「たたかう」を選ぶということ。

 この基本ステータスの他、成長システムには「最大HP」「最大MP」「回避率レベル」「魔法防御レベル」がある。以下はそのパラメータを上昇させるための戦闘中の行動である。

HPが減少する
最大HPが上昇

MPが減少する
最大MPが上昇

敵の物理攻撃のターゲットになる
回避率レベルが上昇

敵の魔法、特殊攻撃のターゲットになる
魔法防御レベルが上昇

 前述の基本ステータスと同様の条件がほとんどだ。「たいりょく」が上がる際、場合によってはHPも上がるということだ。もちろんHPだけが上がることもあるし、たいりょくだけが上がることもある。HPとMPの上昇数値はそれぞれ「たいりょくの数値分」「まりょくの数値分」である。 基本ステータスを最大にした場合、HP、MPが上がる条件を満たせば最大値が99づつ上昇していくことになる。

 回避率、魔法防御レベルは1づつ上がる。これらは熟練度と同様に最大数値は16となっている。ゆえに1つ上げるのにはかなり時間がかかるので根気よく。その分上がったときの感動は大きい。その効果も絶大だ。

 ってわけで以上が基本ステータスについての大まかな話です。




『ファイナルファンタジー2』攻略大作戦