じゅうべえくえすと


ものがたり

 戦国時代のある夜のこと、大和は柳生の里において奇妙なできごとがあった。

 闇を咲いて2つの光が現れたかと思うと、それはもみあうように飛び続け、やがて激しく衝突したのである。1つは柳生谷へ落ち、赤青黄、3つの光を放ったが、もう1つはいずこへともなく飛び去っていった。

 ときの城主、柳生但馬がさっそく谷を調べさせたところ、不思議なカプセルが見つかり、中から右目を怪我した赤ん坊が発見された。これも天の運命、但馬はわが子として育てる決意をする。 “じゅうべえ”赤ん坊はそう名付けられた。

 ときは流れ、戦国の世も終わりを告げようかという頃、各地に奇怪な事件が続発した。この異変にただならぬものを感じた但馬は、親友の尾張入道とともに調査に乗り出す。

 そこで明らかになったのは、事件の起きた場所には古代の神々が作ったといわれる宇宙塚の伝説が伝えられていること、そして魔界衆と名乗る者たちの暗躍であった。

 また但馬にはもう1つの不安があった。じゅうべえを拾った15年前、すべての異変はあれから始まっていたのだ。いまでは里一番の剣士であり、心の優しい少年に成長したじゅうべえが、まさか事件に関係あるとは思いたくもなかったが……。 さらに調査を進めようとした矢先、尾張入道の消息が断たれた。もはや一刻の猶予もならない。但馬はじゅうべえに望みをたくすときがきたことを感じていた。

 たとえそれがどんな結果になろうとも、この日本を救えるのは、そう、じゅうべえしかいないのだ。


概要

● 企画をバースデイが担当し、ナムコから販売されたSF時代劇RPG。同社の貝獣物語の制作スタッフが関わり、名称やシステムに一部共通項がある。また逆に本作独自のシステムがのちに貝獣物語にフィードバックされている。ただし、物語的には貝獣物語とは全く関わりはない(後年、バースデイのMOZという企画で、クロスオーバーはしている)。
● 全10章+2章という長いシナリオが特徴。漠然と進めているだけでは、どうしたらいいかわからなくなってしまうものの、しっかり情報を聞いていればなんとか進めるというバランスは上手い。時代劇とSFを組み合わせたシナリオに、同梱されているカードに描かれたイラストもワクワクさせてくれる。
● その反面、戦闘方面に関しては難が多い。やたらと高いエンカウント率を筆頭に、レベルアップや装備を変えても変わらず苦戦するザコ敵の強さとそれほど実感できない成長度。このあたりの調整がもうちょっとされていればなーと思います。


登場人物紹介

柳生 じゅうべえ 【やぎゅう じゅうべえ】
 柳生の城主、但馬によって拾われ育てられた剣士。成長するにつれ、数々の剣法を見につけていきます。その不思議な出生の秘密は、何やら事件と関係ありそうなのですが……。

龍姫 【りゅうひめ】
 龍宮のおとひめ様の一人娘。治療や防御といった超力のエキスパートですが、それ以外にも女性ならでは、お色気をふりまいて男たちから特別な話をきくのも得意です。

シロ
 オニガランドで飼われていた狼ですが、身の潔白を証明するため旅に出発します。素早い身のこなしと、人が通れないような狭いところにもぐりこめるのが特徴。攻撃系の超力もうまい。

ガンちゃん
 岩でできた丈夫な体が自慢です。とうぜん仲間の中では一番の力もち。いつか現れるご主人を、じっと待ち続けている忠義者でもあります。


操作方法

操作方法について
十字キー…キャラクターの移動/コマンドカーソルの移動
STARTボタン…ゲームの開始
SELECTボタン…状態表示をする
Aボタン…コマンドの決定/メッセージの送り
Bボタン…コマンドのキャンセル


その他

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データ
メーカー:ナムコ / ジャンル:RPG / 発売日:1991年1月4日 / 価格:7,800円(税抜) / プレイ人数:1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト




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