じゃりン子チエ

ばくだん娘の幸せさがし
FCじゃりン子チエ

概要

● はるき悦巳による漫画「じゃりン子チエ」を題材としたアドベンチャーゲーム。同作品はすでにアニメも放送されていたが、今作は漫画を元にしており、アニメは関係ない。パッケージは単行本の表紙の使いまわし。
● 主人公がそれぞれ違う全3章のシナリオで、基本的な構成はコマンド選択式のアドベンチャー。野球やスロット等がクリアに必須なサブゲームとして挿入されており、答えを知っているだけでは先には進めずなかなかの難易度。
● サブゲーム失敗後のゲームオーバーから、再びサブゲームまでやり直すのに、かなり長い繰り返しを強いられるので、とにかく根気が必要。サブゲーム直前からの再開ができればよかった。
● 3Mbitの大容量と360度スクロールする画面(ぐるっと見渡せる)が売り。コナミ独自のVRC2チップが採用されている。グラフィックはきれいで、アニメーションも頑張っている。


攻略

全3章の攻略チャート
 ほぼ最短選択で進みます。このゲームでは2回同じ選択肢を選ぶというのがコツです。パスワードや再開ポイントの区切りも掲載しています。

サブゲームについて
 サブゲームは「野球」「パチスロ」「トランプばくち」「競馬」の4種。運に頼るところも多く、必勝法はないのがほとんど。いずれのゲームも負けるとゲームオーバーとなり、直前の復帰ポイントからのやり直しとなる。

野球
 第1章で登場。テツが投げた球をAボタンで打って、テツに当てればクリア。三振するとゲームオーバー。テツが投げる球は低めの球(ストライク)、高めの球(ボール)、上下に揺れる球(ボール)の3種。ボール球は振っても絶対に当たらないので、見逃すこと。 当然振ってしまうと1ストライクとなる。どの球がくるかは投げた後の軌道ですぐにわかるので、低めの球だけ狙い打とう。
 もっとも低めの球とわかっていてもタイミングがシビアで難しいのだが。ヒットを打っても当たり所が良すぎるとファールとなってしまう。四球はないので、3ボールとなったら、以降は必ず低めの球がくる。
 なかなかバットに当たらず難しいが、運要素が絡まないのでまだ良心的なサブゲームかも。

パチスロ
 第3章で登場。コイン20枚を100枚まで増やせばクリア。0枚になると負け。2回負けるとゲームオーバー。
 「1まい」「2まい」「3まい」のいずれかを投入でき、1枚ならば真ん中の列の横並び、2枚ならば上中下の横並び、3枚ならば上中下に加え、斜めの横並びで絵柄が揃えばそれぞれの絵柄に対応したコインが払い戻される。自分でドラムをAボタンで止めていくが、たぶん目押しとかできない。
 完全な運ゲー。3枚掛けだとすぐに手持ちコインがなくなってしまうので、自分はいつも2枚掛けでやっています。80枚くらいいってもすぐ溶ける。時間もかかる。個人的にはこのサブゲームが一番苦痛です。

トランプばくち
 第3章で登場。カブでの勝負をしていき、全財産を1万円にすればクリア。掛け金は500円で、勝てば500円プラス、負ければ没収となる。全財産が500円未満になるとゲームオーバー。ただし、アドベンチャー画面でまだお金が手に入る状態ならばゲームオーバーにはならない。
 カブのルールは次の通り。カードを順々にめくっていき、その合計の下一桁が9に近いほうが勝ち。相手と同数の場合はやり直し。 特殊ルールとして「同数のカードが3枚続けて出た場合」「4と1が出た場合」は相手が9であっても勝ちになる。
 ゲームでは左右に1枚目がめくられた状態で、どちらかを選ぶ。選んだ方に2枚目が表示され、3枚目をもらうかどうか選択する。その後、自分と相手の役で勝敗が決まる。
 運に左右されるのは間違いないが、自分の役の状態を見て決めることができるので、慣れれば最終的に勝つことは難しくない。相手の役や特殊ルールは気にせずに自分の役を9に近づけることだけ考えていればいいと思います。

競馬
 第3章で登場。4頭立てのレースで、1位と2位になる馬を当てると倍率に応じた配当金が支払われる。所持金を100万円にすればクリア。所持金が1万円未満になるか、8レースを終えても100万円に到達しない場合はゲームオーバー。
 これも運ゲーっぽいが、実は勝つ馬は決まっている。
「オオボケ」「カチドキ」「インケツ」「ユウホウ」「キヤロラ」「オウビス」「カツラギ」「ニクテン」。
 以上の8頭は必ず勝つ。レースにこのうち2頭だけだったら全財産をその組み合わせへ。3頭だったらそれらが絡む連番へ等分にして賭けよう。倍率が高いので分散しても戻りが多い。
 ちなみにこれらの馬が勝つというのはゲーム中で教えてくれる。




ストーリー

 ひとりでホルモン焼き屋を切り盛りするスーパー元気少女、チエ。

 ある日、家出をしていた母ヨシ江がやっと帰って来たと思ったら、今度は父テツが家出をしてしまい、あちらこちらで悪事を働いているようなのだ。 チエはテツを連れ戻すために、いろいろな場所へ出かけ、いろいろな人から情報を聞く。

 果たしてチエはテツを探して連れ戻し、ヨシ江と仲直りさせることができるのか?  そして一家3人仲良く暮らすことができるのだろうか? 今、元気少女チエの「家族仲直り作戦」が始まった。


登場人物紹介

竹本 チエ 【たけもと ちえ】
小学校5年生の女の子。決して恵まれた家庭に育ったわけではないが、浪速っ子を代表する根性とバイタリティの持ち主で、現在ホルモン焼き屋をひとりで経営し、自活している。

竹本 テツ 【たけもと てつ】
チエの父。酒、タバコはやらないが、大のバクチ好き。今日もヤクザ相手にカツアゲ、バクチのやり放題。挙句の果てには、チエに小遣いをねだるありさま。

コテツ
チエの飼い猫。猫の目から人間の世界を鋭く指摘するが、そこは猫、人間に自分の気持ちが伝わらず、いつも地団駄を踏む始末。最近、猫の世界と人間の世界の違いがわかり、大人しくしているが……。

竹本 ヨシ江 【たけもと よしえ】
チエの母。チエに言わせると、なんでテツなんかと結婚したのかと疑いたくなるような良くできたお母さん。しかし、心の中に秘められた何かを感じる。


操作方法とシステム

操作方法

十字ボタン:コマンドの選択/カーソルの移動/スクロール移動
Aボタン:コマンドの決定/メッセージ送り
Bボタン:コマンドのキャンセル
スタートボタン:ゲームスタート
セレクトボタン:項目の選択/強制ゲームオーバー(パスワード表示)

基本コマンドについて

いどう
他の場所へ移動することができる。
みる
まわりを見る、所持アイテムを見る、所持金を見るなど。
とる
現在の場所にあるものを取ることができる。
どつく
なぐりかかる。
はなす
現在の場所にいるキャラと話すことができる。会話の選択の場合もある。
みせる
所持アイテムを見せることができる
わたす
所持アイテムを渡すことができる。

ゲームオーバーとパスワード

 一部の選択肢を間違ったり、サブゲームの勝敗によってはゲームオーバーとなる。 ゲームオーバー画面では8文字のパスワードが表示され、これをタイトル画面の「PASSWORD」で入力すれば、続きから始めることができる。 ただし、各章ごとに再開できる箇所は決まっており、直前からスタートできるわけではないので注意。
 ゲームオーバー画面ではこの再開ポイントからスタートする「つづける」と、章の最初からやり直す「やりなおす」が選択できる。
 なお、セレクトボタンを押せば、強制的にゲームオーバーとなる。ゲームをやめてパスワードを取りたいときに利用しよう。


その他

関連商品
じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし / ゲームソフト
このページで取り扱っているファミコンソフトです。

じゃりン子チエ 必勝法マニュアル / 書籍(コナミ出版)
じゃりン子チエ 必勝攻略法 / 書籍(ファイティングスタジオ)
攻略本。2冊出てます。

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データ
メーカー:コナミ / ジャンル:アドベンチャー / 発売日:1988年7月15日 / 価格:5,800円+税 / 容量:3Mbit / プレイ人数:1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト




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