東方見文録

FC東方見文録

概要

● 多数のゲームを世に送り出すナツメによるファミコンデビュー作。太田螢一によるインパクトのあるパッケージとその内容からカルトゲームとしても知られている。タイトルは「東方見聞録」ではなく「東方見文録」であり、これは主人公の名前を表している。のちにシステムを流用して、アイドル八犬伝が作られた。
● ゲーム自体は全5章のコマンド選択式アドベンチャー。完全な一本道タイプで、難易度は低い。再開はパスワード式で一部ゲームオーバーあり。
● カルトやら奇ゲーやらの前評判を聞いてからのプレイで、ハードルを上げすぎたせいか、思ったより普通でびっくりした。グラフィックもゲーム中はデフォルメなキャラクターで丁寧に描かれているし(このタイプのイラストは説明書にも多数掲載されている)、システムもしっかりとまとめられている。 どっちかというとシナリオの悪ノリが過ぎたバカゲーな印象。この独特のノリは好みが分かれそう。 ただ、チラリと覗く狂気はたしかにあった。


攻略

全5章の攻略チャート
 全シナリオをなるべく少ない手順で進めるよう記述したチャート。ゲームオーバーのポイントも書きました。 難易度は高くないので、このチャートを見なくても砂漠以外はほとんど迷わず進めるとは思います。

各章のパスワード
 パスワードは8種類のマークで示されているが、ここでは便宜上「虫・像・山・亀・目・茸・人・貝」と漢字一文字で表した。 実際は山ではなくフジツボだったり、茸ではなくプラナリアだったりといろいろ違うが、ぱっと見のイメージということで。

1章・・・「虫・虫・虫・虫・虫・虫・虫・虫」
2章・・・「貝・像・人・山・目・茸・山・亀」
3章・・・「人・亀・山・山・亀・像・目・貝」
4章・・・「虫・亀・山・山・目・山・人・貝」
5章・・・「亀・山・山・山・像・貝・茸・山」

 5章スタートのパスワードではまれに三日月マークのパスワードが出ることがある。 自分は「亀・山・山・月・像・貝・茸・目」というのが出た。コンテニューの際、月マークはないので、この部分にはどのマークを入れてもパスワードは通るようになっている。もっとも末尾とか、何を入れてもほとんど通ったりしますけど。 この三日月が出る条件は不明。他の章で出るかも不明。同じコマンドで進めても出たり出なかったりするので、ランダムな気はします。
 この三日月マークは隠しマークで、これをハガキに書いて送るというキャンペーンが行われている。説明書には「開発者一同で募金をつのり、貧しいながらハートのこもったプレゼントをしたいと思う」という決意が書かれていた。「いっぱいきたら、抽せんにさせてもらうけど」とも。

裏ワザ・小ネタ
モノクロモード
 ゲーム中に2コンのBボタンを押しながら、上を押すと画面が白黒になる。もう一回押すと元に戻る。

サウンドテストモード
 2コンのAボタンを押しながら電源を入れる(ゲーム中に2コンのAボタンを押しながらリセットでも可)。すると「のびたのおんがくのとも」というサウンドテストモードになる。 ここでは2コンを使って操作を行う。十字キーの上下左右でBGMと効果音の選択、AボタンでBGMを鳴らす、Bボタンで効果音を鳴らすことができる。

鑑賞モード
 2コンのBボタンを押しながら電源を入れる(ゲーム中に2コンのBボタンを押しながらリセットでも可)。 すると宮殿を背景に夜明けから夜更けまで1日の流れがループする映像を見ることができる。




オープニング

 東方見 文録は、東南アジア大学4回生でアール。彼はついに、タイムマシンを発明したのでアール。

 そして1275年のベニスへと今旅立とうとしているので、アール。 マルコ・ポーロと会うためでアール。彼の目的は黄金の国ジパングをこの目で確かめることでアール。

 一方、マルコと父ニコロが、フビライハーンの命により、キリスト教伝道のためにアークルへ向う船中のできごと。意味不明の男が突如として現れたのだ! 父ニコロはビックリして腰をぬかし、背がちぢんじゃったのでアール。 とても元国まで、旅に出られたもんではないのでアール。そこで、この文録とかいう正体不明の男にマルコを助け、元国まで無事たどりつくよう望みをたくすのであった。


登場人物紹介

東方見 文録(とうほうけん ぶんろく)
年齢:24歳(日本出発時)
 彼は東南アジア大学歴史工学部、旅行学科4回生でアール。頭脳明晰であるが、性格的ヒズミ大。いわゆる、マッドサイエンストでアール。 彼は特にシルクロードにおける東西貿易に深い関心があり、マルコ・ポーロを深く敬愛しているのでアール。いつかは自分も大商人として成り上がることを夢みているのでアール。黄金の国ジパングで、大もうけするのでアール。

マルコ・ポーロ
年齢:16歳(ベニス出発時)
 正直者であることが彼の唯一の長所である。特に頭脳明晰でもなく、かといって剛勇豪傑なわけでもないんだよ。ようするに普通のヤツなんだ。 そんな彼は父ニコロと、元の国へキリスト教を伝道することを目的としていたが……。イタリアはベニス出身。


操作方法とシステム

操作方法について
十字キー…コマンドの選択
STARTボタン…コマンドのキャンセル
SELECTボタン…使用しない
Aボタン…項目の決定/メッセージの送り
Bボタン…コマンドの切り替え

コマンドについて
みる・・・対象を見る。
はなす・・・相手に話しかける。
つかう・・・持っているものを使う。
いどう・・・他の場所に移動する。
しらべる・・・状況をさらに詳しく調べる。
なぐる・・・相手にシゲキを与える。ゲームオーバーの原因はほとんどこれ。
とる・・・貰ったもの、落ちているもの等を手に取る。
ひとかえる・・・行動キャラを変更する。

 上記のものはメインコマンドと呼ばれるもので、Bボタンで切り替えができる。 これらのコマンドを使うと、今度は対象を選択することになる。これらはサブコマンドと呼ばれる。 サブコマンドの対象が多いときは、こちらもBボタンで切り替えができる。またスタートボタンを押すことでキャンセルして、メインコマンドに戻ることができる。

パスワードとゲームオーバーについて
 パスワードは章クリアごとにロシアより愛をこめて、汚い言葉とともに表示される。このパスワードをタイトル画面のコンテニューで入力すればそれぞれの章の始めからスタートする。
 ゲーム中、特定の箇所で選択を間違えるとゲームオーバーとなる。だいたい殴るとなる。ゲームオーバーとなったら、パスワードでコンテニューするしかないため、章の最初からやり直しとなる。
 ちなみにパスワードのマークはそれぞれ名前と設定がある。興味のある人は説明書を入手してみよう。


その他

スタッフクレジット
MANAGER:KOUCHI NO NUSHI
NAVIGATOR:KOUCHAN
PROGRAM:CAPTAIN TSUBOHACHI
HELP:GEGE PYU
DESIGNER:SUKEKIYO
MUSIC:HANA YAMUCHA
SOUND EFFECT:NOBITA
PLANNING & SCENARIO 0.1.2.5:ULTRA KANSHAI
SCENARIO 3.4:KONAN

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データ
メーカー:ナツメ / ジャンル:ニューウェーブ・サイケデリック・アドベンチャー / 発売日:1988年11月10日 / 価格:5,800円(税抜) / プレイ人数:1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト




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