北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆ

● ポートピア連続殺人事件に続く堀井ミステリー第2作。パソコン版で発表された同作品を、ファミコンに移植したもの。新たにキャラクターデザインに荒井清和を起用し、ストーリーの変更もあり、リメイクとってもいい改変がなされている。
● 基本的なシステムはポートピアと同じくコマンド選択式のアドベンチャー。グラフィックは大幅に向上され、フラグ管理もしっかりなされている。ゲームオーバーはない。パスワード機能もつき、中断して続きからプレイすることができるようになった。このパスワードにも仕掛けがしてあり、一度はパスワードでの復帰をしないと先に進めない箇所がある。

　ゲームオーバーはないのでとりあえず手当たり次第にコマンドを実行していこう。

■ 攻略チャート
　クリアまでのコマンドを記載。この通りにプレイすればほぼ最短でクリアできる。

裏ワザ・小ネタの一覧

■ ブラックジャックで15枚一気にベッドする
　シュンとのブラックジャックの勝負時に2コンのBを押しながら「5まい」を選択すると、チップを15枚かけることができる。勝つにしろ負けるにしろ1回で勝負が決まるので便利。

■ 捜査メモから電源を切らずに再開
　「つづく」と画面上に出ているときに1コンのAボタンとセレクトボタン、2コンの十字キー上を押し続けているとすぐに再開できる。

■ 秘密の電話番号
　電話番号入力画面で「0125-23-5000」と入力すると、現在の得点を教えてくれる女性が出る。この女性のセリフ回しは、ドラクエ1のローラ姫のパロディである。

■ べーしっ君登場
　「あばしりけいむしょ」で「あたりをみろ」のコマンドを使うと、キャラデザインを担当した荒井清和の漫画作品の主人公べーしっ君が登場する。

■ めぐみのバスタオル
　有名な裏ワザ。「わごとおんせん」でめぐみがいるときに「なにかとれ⇒めぐみのバスタオル」を選択。「そう？　わたしは　かまわないんだけどなあ……。」と表示され、コマンド選択画面の状態になってから、そのまま2分間放置をすると、バスタオルを本当に脱ぐ。

猿渡俊介　【さるわたりしゅんすけ】
通称シュン。釧路署の若手刑事。主な捜査の舞台となる北海道で、君の片腕となって働く。少し頑固なのが玉にキズ。

黒木五郎　【くろきごろう】
君の部下。ただし、彼は東京での捜査に同行するだけで、北海道へは行かない。わりとひょうきんな刑事。

野村真紀子　【のむらまきこ】
このゲームのヒロイン。ごく平凡な19歳の女性。だが、彼女のまた、一連の連鎖殺人に巻き込まれていく。

中山めぐみ　【なかやまめぐみ】
真紀子の幼なじみで、現在、東京の某女子大生。休みを利用して、真紀子と北海道旅行をしている。

● 操作方法
十字ボタン：コマンドの選択/調べるモード時のカーソル移動
Ａボタン：コマンドの決定/メッセージ送り
Ｂボタン：コマンドのキャンセル/コマンドのＡ群・Ｂ群の切り替え
スタートボタン：コマンドの決定/メッセージ送り
セレクトボタン：コマンドのカーソルを下に移動

● コマンドについて
　メインメニューの右側にあるコマンドは全部で14種。Ａ群とＢ群に分かれていてＢボタンで切り替えることができる。

Ａ群
・ ばしょいどう
現在捜査している場所とは別の場所に移動する。
・ あたりを　みろ
今いる場所を調べることができる。
・ ひとに　きけ
人がいるときはその人に向かって質問する。誰もいないときは聞き込みをする。
・ ひと　しらべろ
画面上の人、そのシーンに関係のある人等を調べるときに使う。
・ ひとに　みせろ
持っている持ち物（証拠品）を画面上にいる人物、あるいはあたりの人に見せる。
・ ひと　さがせ
犯人、怪しい人、行方不明の人等を探すコマンド。
・ だれか　よべ
容疑者、目撃者を呼び出したいときに使う。

Ｂ群
・ なにか　しらべろ
現状で調べることができるモノがある場合に調べることができる。
・ なにか　とれ
手に持ったり、持ち物に加えたり、物を買ったりする。重要なものは持ち物に加わる。
・ しゃしんとれ
その場の写真を撮影する。撮った写真は持ち物に加わる。
・ もちものみろ
手に入れた証拠品等を確認したいときに使う。
・ でんわ　かけろ
電話をかける。使用できる場所は限られている。電話番号は種類によって自動的に3桁、7桁、10桁で入力が終了する。
・ トランプを　する
シュンとブラックジャックで対戦する。勝利すればヒントが得られる。こちらも使用できる場所は限られている。
・ そうさメモ
捜査再開のためのパスワードを取るコマンド。ただし、捜査続行するためには電源を切るしかない。前述の裏ワザを使えば回避できる。

● ブラックジャックについて
　「トランプを　する」のコマンドでシュンとブラックジャックで対戦することができる。勝つとゲームのヒントが得られ、負けても特にデメリットはない。ゲーム進行上、一度は勝利しないと先に進めない箇所がある。

ルール
・使うカードは52枚。ジョーカーはない。
・ 2枚以上、5枚以内の手札で21に近い点数にするのが目的。オーバーはアウト。
・ 21点以内で点数の高いプレイヤーの勝利。
・ Aは1点か11点。JQKは10点として扱われる。2～10はそれぞれの数字の通り。
・初期の持ちチップはそれぞれ15枚。30枚にしたほうが勝利する。

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堀井ミステリーとしては前作にあたる作品。こちらはエニックス発売、チュンソフト開発です。

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当時のサントラの復刻盤。復刻にあたってファミコン版のオリジナル音源も収録された。

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データ
メーカー：アスキー / 開発：ログインソフト / ジャンル：アドベンチャー / 発売日：1987年6月27日 / 価格：5,800円+税 / 容量：2Mbit / プレイ人数：1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト