ガボールスクリーン

● 小室哲哉プロデュースによる自称・音楽ソフト。メーカーとしてはゲームではなく音楽CDにゲーム感覚等の楽しさをミックスしたまったく新しい音楽ソフトとしている。といってもさまざまなアプローチがなされている現状ならば、普通にゲームと呼んでもいい内容である。
● 大雑把な内容としては各ステージで音楽の断片（トラック）を集めていき、一定数集まるとその音楽のミュージッククリップが見られるというもの。断片の段階でそのトラックを聞くことができ、全てを集め、ミュージッククリップを見ることで誰が歌っているのか初めてわかるという仕組み。といってもパッケージ等で参加アーティストは出ているのであんまり隠す気はないみたい。と思いきや全クリでサプライズが。
● 3200円の低価格でミュージッククリップが見られるわけで、試みとしてはありだと思う。ただ、ゲーム機や映像ソフトの浸透度がまだ低かったのでちょっと時代を先取りしすぎた感はあるし、そもそもゲームさせずに映像だけ見せてくれって話かも。
● プレステといえばソニー。ソニーといえば音楽。ということでこの手のソフトがでるのはさもありなん。人気絶頂の小室哲哉を引っ張ってきたのは良かったが、エイベックスじゃないので、微妙なところ。ちなみに音楽プロデュースは小室哲哉オンリーではなく、久保こーじも担当している。
● オープニングの実写の小室と3D背景の融合は素晴らしいし、上下左右に自在に探索できる3D空間は可能性を感じるし、こつこつトラックを集めると映像のご褒美が嬉しい。でも残念なことにゲームとしてみると面白くはないんだよ。いや、これは音楽ソフトですけども。

　全部で7カテゴリに分かれ、32ワールドが存在する。いつでも好きなカテゴリを選択することができる。各ワールドでトラックを探し出していくが、基本的にはスニーカーがビクビク震えたところで〇ボタンを押すことでイベントが発生し、入手できる。全てのイベントがトラック入手に関わるわけではなく、むしろトラック入手に関係のない、やらなくてもいいイベントがほとんど。
　全てのトラックを探し出し、全7曲のビデオクリップを見ることができる状態になることで、ガボールスクリーンに「EXTRA」の文字が表示される。これが出たらこのゲームは完全クリアとなる。 EXTRAを選択するとボーナスビデオクリップを見ることができる。

■ 全ワールドのトラック入手チャート
　いわゆる攻略チャート。クリアまでの道筋が載っています。クリアに関係のないイベントは掲載しておりませんので、完全にガボールスクリーンの世界に浸りたいぜって人にはあんまり意味のないものです。

　小室哲哉のスタジオの、ある一室。彼はいまここで、「ガボールスクリーン」という新型コンピュータを使い、新曲の制作に取り組んでいる。 7曲の新曲を完成させたとき、ファンからのプレゼントが届く。なかには、一足のスニーカー。そのスニーカーには命が吹き込まれていた。
　小室哲哉が部屋を去ったあと、ファンの心が乗り移ったかのように部屋を飛び回るスニーカー。そのうち、誤ってコンピュータにぶちあたってしまう。動き始める「ガボールスクリーン」。その瞬間、できあがっていた曲はバラバラになり、コンピュータがつくった架空の空間のなかに吸い込まれてしまった。
　曲を元どおりにするために、「ガボールスクリーン」のなかに飛び込んでいくスニーカー。いま、「音楽の宝探し」の旅がはじまった……。

MUSIC No.1：SHIBI-DUVA,DUBI-DUBA
作詞：前田たかひろ / 作曲・編曲：久保こーじ
アーティスト：仲間由紀恵

MUSIC No.2：YUME NO TSUZUKI
作詞・作曲・編曲：久保こーじ
アーティスト：NO! Galers

MUSIC No.3：CRY-MAX
作詞：前田たかひろ / 作曲・編曲：久保こーじ
アーティスト：知念里奈

MUSIC No.4：‥‥I'm not in love
作詞：前田たかひろ / 作曲：小室哲哉・久保こーじ / 編曲：小室哲哉
アーティスト：岩下千絵

MUSIC No.5：DO I,DO IT
作詞：前田たかひろ / 作曲・編曲：小室哲哉・久保こーじ
アーティスト：Ｂ☆ＫＯＯＬ

MUSIC No.6：waiting for…
作詞：前田たかひろ / 作曲・編曲：久保こーじ
アーティスト：篠原涼子

MUSIC No.7：discovery
作詞：小室哲哉・前田たかひろ / 作曲・編曲：小室哲哉
アーティスト：宇都宮隆

EXTRA：detour
作詞：前田たかひろ / 作曲・編曲：小室哲哉
アーティスト：小室哲哉・宇都宮隆・木根尚登

■ 操作方法について
方向キー…カーソルの移動
┣ 上キー…スニーカーの前進
┣ 下キー…スニーカーの後退
┗ 左右キー…スニーカーの左旋回、右旋回
STARTボタン…ワールド中でNEXTの表示があるとき、次のワールドへ、CLIPの表示のときはミュージッククリップへ進む
SELECTボタン…ワールド中にいるとき、ホームへ帰還する
○ボタン…項目の決定/オブジェクトを調べる
×ボタン…項目のキャンセル
△ボタン…現在いるワールドに存在するトラックと集めたトラックを表示させる
□ボタン…文字やスニーカーの表示を消す
L1・R1ボタン…スニーカーの上昇
L2・R2ボタン…スニーカーの下降

■ 各画面説明
・ ホーム
　小室哲哉のスタジオ。自由に移動でき、ガボールスクリーンに触れるとガボールスクリーン画面に移動する。またバスケットボールを調べることでアクションを見ることができる。

・ガボールスクリーン
　メイン画面。行きたいワールドの選択やホームへの移動、集めたトラックやビデオクリップの再生を行うことができる。

・ワールド
　全7曲23ワールドに分かれている。各ワールドでトラックを収集することがこのゲームの目的となる。一度、クリアしたワールドに再挑戦することはできない。なお、ワールドに散らばるトラックを全て集めきらずに帰還した場合、そのワールドで入手したトラックは元に戻ってしまうので取り直す必要がある。

■ セーブについて
　ガボールスクリーンからホームに戻るときにセーブ・ロード選択画面が表示される。セーブは3か所、1か所につきメモリーカード1ブロックを使用する。

関連商品通販
● ガボールスクリーン（初回限定盤） / ゲームソフト
● ガボールスクリーン（通常盤） / ゲームソフト
初回限定盤はパッケージを覆う紙製スリーブ付き。それ以外は型番が違うのでそこで見分けよう。
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データ
メーカー：アンティノスレコード / ジャンル：etc / 発売日：1996年12月6日 / 価格：3,200円+税 / プレイ人数：1人 / 型番：SLPS00675（初回限定版）・SLPS00676（通常版） / プレイステーション専用ソフト

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