ONI零 戦国乱世百花繚乱


ストーリー


そのもの、妖魔にあらず。まして、人にもあらず。
その一族を「隠忍」という。

隠忍の力を手に入れようと、森蘭丸は織田信雄に御前試合の開催を申し出る。
そして全国から運命に導かれて集まってくる数多の豪傑たち。
しかし彼らもまた逃れられぬ宿命を背負い、それぞれの思惑を胸に秘めるものたちだった。

奇想天外伝記浪漫、開幕。

操作方法



十字ボタン
 選択肢の移動/文章の送り
スタートボタン
 使用しない
セレクトボタン
 使用しない
Aボタン
 項目の決定/文章の送り
Bボタン
 文章を一気に表示
Yボタン
 使用しない
Xボタン
 使用しない
Lボタン
 使用しない
Rボタン
 メニュー画面移動

※ 戦闘パートはタッチペンオンリー。

簡単Q&A


■ セーブ数は?
・ 5つ。
■ 戦闘パートで負けると?
・ イージーモードでその戦闘から再開可能。イージーモードはストーリーには変化を及ぼさないので心配無用。

データ


メーカー:アイディアファクトリー / 開発:コンパイルハート(GENE Project) / ジャンル:アドベンチャー / 発売日:2007年8月30日 / 価格:4,800円(税別) / プレイ人数:1人

感想


ONI零シリーズが数年ぶりに登場。ただし、かつて予定されていた「ONI零 -流転-」ではなく、原作者の飯島多紀哉氏が同人誌で綴っていた物語が元になっている(小説・「時空翔けし仔らよ」ともまた別)。ストーリー的には前作「ONI零 -復活-」よりだいぶ先の未来の話。

まず先に述べておく。このゲームは相当に駄目な作品である。飯島氏はこのゲームを皮切りに3作連続でクソゲーオブザイヤーに輝く、ある意味大きな奇跡を成し遂げてしまっている。さて本作には大きくわけて3つの問題がある。

・ キャラクターデザイン
・ ゲームシステム
・ シナリオ構成

まずはキャラクターデザイン。これはもともとの同人で起用されていた逢月ゆうや氏が担当している。申し訳ないが正直商業ラインで通用するレベルには達していないと思う。デザイン自体はまあいい。問題はその作風である。 もちろん、好みの問題はある。ただそれを差し置いてもデッサンがおかしい部分が多いなどお粗末といわざると得ない。 さすがにこのヤバさは開発スタッフが気づいたのか、逢月ゆうや氏は降板し、芳ゐ氏によってグラフィックが描き直されている。
ただ、この降板劇は発売ギリギリの土壇場(普通に考えて、もっと早く気づくべき)で行われており、結局、逢月絵と芳ゐ絵が混在したまま発売を迎えた。 基本的にメインのバストアップ絵は芳ゐ氏、戦闘中の絵は逢月氏となっている(バストアップも2,3割程度は逢月絵が混じっている)。
結局「デザイナーの力量不足にも程がある」で纏まってしまうわけである。戦闘中の逢月絵はほんとひどい。まあ逢月氏のフォローをすると、個人的に煌びやかなイメージが出てるパッケージはかなり好きです。

さて、ゲームシステムについて。このゲームは会話を読み進めていくアドベンチャー形式でたまに戦闘が始まるわけだが、これが困った出来。 戦略性もなにもないいわばミニゲーム(しかもしょぼい)だが、無駄に時間だけがかかるのである。これ、別になくてもよくね?。シナリオの薄さをごまかすために時間を費やす戦闘システムにしただけの気がしてならない。

最後はシナリオ構成。シナリオ自体は悪くはない(別に取り立てて良くもないけど)。本作は短いシナリオを十数人分プレイしていくのだが、全員(十数人)が同じようなパターン(正確には2,3パターン)で終了する。 同時刻、別の場所で起こったことをプレイするだけなのでまったく話が進まない、それでワンパターン。もちろん、会話の使いまわしは多い。選択肢もあるが、それによる分岐はほとんどなく、オチまでは一本道。
公式ページで煽りまくった多くの設定が大して出てこないまま終了するのには唖然とした。そもそも主人公の素性すら詳しく明かされない。阿空七之進の隠された七本目の刀は? 謎の剣客の目的は? 猟鬼の絨牙の正体は? そもそも鞍馬山の時空童子はどーしたのさー(´д`)。

自分的にはONIがアドベンチャーになることに対しては全然OKでした。むしろ、アドベンチャーのONIっていいかもと思った次第で・・・。ただ、まさかここまで・・・・。材料も料理の仕方も悪くないのに、肝心の料理人(ゲーム会社)の腕が駄目だった感じといえばわかるだろうか。先生、普通のサウンドノベル形式でONI零がプレイしたいです。
お気に入りのキャラは観世音麗と柳生石舟斎でした。柳生は登場シーンが少なすぎだけど。


攻略大作戦 > ニンテンドーDS > ONI零 -戦国乱世百花繚乱- > 基本情報