舛添要一 朝までファミコン

舛添要一FC

概要

● 政治学者の舛添要一が監修したとされる全4章仕立てのアドベンチャーゲーム。舛添氏自身も頼れるキャラクターとして劇中に登場している。パッケージ内には説明書のほか、「書き下ろし舛添BOOK」が付属。今ではその内容があまりにブーメランであるとネタにされることもある。公私混同はダメ、絶対。

● ゲーム中のテキストはフォントサイズが大きく、漢字も多用されており、非常に見やすくて良い。その反面、テキスト量が少なく感じられ、良くも悪くも物語はサクサクと進む。テキスト送りのスピードも良好だが、文末のみ決定ボタンの送りがないせいで、コマンドを誤選択しやすい。

● 分岐はなく一本道。それどころか自由に場所移動ができなくて、各シーンではっきりと区切られている。出来ることが少なく、正解のコマンド以外を選んでもほぼ汎用テキストで返されるだけで、遊びの幅は狭い。ゲームオーバーもないため、難易度は低い。

● どこか既視感があると思ったら、これ課長島耕作だ。ビッグカンパニーを舞台にしているというだけでなく、主人公、同僚、上司、社外の大物の言葉や行動、偶然すぎる出会い等が島耕作にありそうな感じ。特に1、2章。弘兼憲史風に脳内変換、余裕でした。


攻略

シナリオの攻略チャート
 全4章の最短コマンドとクイズの解答を掲載。サブシナリオや分岐はありません。

クイズについて
 1〜3章終了後に各20問の計60問のクイズが出題される。4章終了後に舛添氏からこのクイズの正解数による評価が下される。評価基準は4段階。マルチエンディングとも言えなくもないが、一言二言違うだけなので、わざわざ全て見る必要もないだろう。

評価D:0〜19問正解
評価C:20〜39問正解
評価B:40〜49問正解
評価A:50〜60問正解

その他いろいろ
・ ?アイコンで選べるサブコマンドは間違ったものを選んでも、それぞれ独自の反応を返してくれることが多い。定型文で返されることが多い本作において、珍しいコマンドである。間違ってもペナルティはないので、いろいろな反応を見てみよう。
・ ゲームを進めると、持ち物のアドレスや名刺でいくつかの電話番号を知ることができる。これらの電話番号は必要なとき以外は繋がらない。あらかじめ電話番号を知っていても、何かしらイベントが起こるわけではないのだ。




解説

 さ〜てお立ち合い!! 誰もがうらやむ一流企業ココナッツ商事にて、環境保護事業の一環である『グリーン計画』と政府事業の参入を目的とする廃棄物処理工場建設計画を巡り、社内が二つに分かれる大事件が起こったのでありました!!  その両計画の影には、創業者 若林会長率いる会長派、かたや利権屋、金のためなら、えんやこらの菅原社長が率いる社長派の二大派閥が潜んでいたではありませんか!!

 そんな折、二枚目にいて熱血漢、堅物であるが女にゃ弱い、くさい台詞を赤面せず吐ける度胸人、われらが主人公の藤沢和人(会長派)その人は、浅井常務の一方的な命令により急病の中村部長の代行として計画を進めることとあいなりますが、どっこい、こりゃ一筋縄で、できるわきゃ〜ない!!

 派閥問題、接待、交渉、スパイ騒動に引き抜き、裏切りにつぐ裏切り、めくるめく策謀の嵐の中で男藤沢、命をかけた奮闘記。主人公藤沢和人の運命やいかに!! 生かすも殺すもあなた次第。鬼才・舛添要一が送る、朝までファミコン、ここに、はじまり、はじま〜り〜!!


主な登場人物

舛添 要一(ますぞえ よういち)
 国際政治学者。御存知、このゲームの監修者。本編では国際政治学者であり、若林会長の知り合い、そして藤沢の良き理解者として登場する。

藤沢和人(ふじさわかずと)
 営業部第一課課長。主人公。つまり“プレイヤーであるあなた”です。突然、部長代理を任命され物語が始まります。

浅井常務(あさいじょうむ)
 ココナッツ商事常務。会長派。藤沢の失敗ばかり指摘して、助言などしてくれない冷たい男だがキレ者であることは確かだ。

中村部長(なかむらぶちょう)
 ココナッツ商事営業部長。会長派。グリーン計画責任者。過労のためダウン。

若林会長(わかばやしかいちょう)
 ココナッツ商事会長。虎ノ門の病院に入院中。ココナッツ商事の創業者であり、各界に幅広い人脈がある。

菅原社長(すがわらしゃちょう)
 ココナッツ商事社長。会長派の一掃を狙う利権屋。政界とのつながりがある。

大川社長(おおかわしゃちょう)
 大川興産社長。大阪商人。酒癖、女癖が悪い。株に失敗し、多額の借金をかかえているため、グリーン計画に必要な土地を高く売ろうとしている。藤沢の第一難関がこの人である。

井上(いのうえ)
 ココナッツ商事営業部第二課課長。藤沢と同期。社長派。藤沢とは犬猿の仲である。セクハラの常習犯。

竹内(たけうち)
 ココナッツ商事営業部第一課。藤沢と同期。藤沢のアシスタント的存在。一見、鈍感そうだが、イザという時意外に頼りになる男。自称ココナッツの情報屋。

近藤 恭子(こんどう きょうこ)
 中村部長秘書。中村部長ダウンにより、藤沢の指揮下にはいった今どきのOL。

道上 孝子(みちうえ たかこ)
 ココナッツ商事営業部第一課派遣社員。ココナッツ商事に入社する前日に派遣会社に登録していたり、藤沢の行動を見通したようによく知っていたりなど、ちょっとあやしい女性である。


操作方法・システム

操作方法について
十字キー…各項目の選択
Aボタン…項目の決定/メッセージの送り
Bボタン…項目のキャンセル
スタート…タイトル画面での決定/オープニングデモのカット
セレクトボタン…タイトル画面での選択

タイトル画面について
 オープニングデモ後、「NEW」と「CONTINUE」の2項目が現れる。セレクトボタンで選択をし、スタートボタンで決定。

NEW
 新しくゲームを始める。「第1章 課長代理を命ず」からのスタートとなる。

CONTINUE
 舛添キーワード(パスワード)を入力することでゲームの続きから遊ぶことができる。舛添キーワードはゲーム中のコマンド「セーブ」で表示される。

コマンドについて
 主人公の行動を選択するコマンドは全部で9種類。アイコンで表示される。画面上に見えるのは6種で、十字キーの右を入れることで残りの3種が表示される。一部のコマンドにはさらに項目を選択するサブコマンドがある。

見る
 あたりの様子を伺う。よく使う。

調べる
 人や物を調べる。

移動
 場所を移動する。

呼ぶ
 人を呼ぶ。

話す
 会話。自分から話すときや、相手に話させるときに使用。よく使う。

とる
 証拠品になりそうなものを手に入れたり、電話(受話器)などを“取る”時に。また、店で飲み物を注文する時にも使います。


 かけひきの時に使用する。「ほめる」や「ひっかけ」等、状況によって多くのサブコマンドが表示される。使えるときは、大抵これで物事が進む。

取る
 アイテムを取るときや電話を受けるときに使用する。

使う
 手に入れたアイテムを使うときや、電話を使用するときに選択する。

セーブ
 舛添キーワードが表示される。タイトル画面のコンテニューから、このキーワードを入力することで続きから遊ぶことができる。いわゆるパスワード。


その他

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データ
メーカー:ココナッツジャパン / ジャンル:アドベンチャー / 発売日:1992年4月17日 / 価格:7,980円(税抜) / プレイ人数:1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト




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