概要
● 明石家さんまをはじめとする吉本興業のお笑い芸人たちをモチーフにしたコマンド選択式アドベンチャーゲーム。
当時、事務所が各タレントに許可を得ないまま販売し、肖像権等の問題から揉めたという。現在は吉本に籍を置いていないタレントも多く、復刻は絶望的である。
● RPGのようにマップを移動するのが目新しく、またシナリオおよびテキストも面白い。合間に入るミニゲームがいいアクセントになっている。単にネームバリューに頼ったキャラモノではない。
攻略
■ シナリオの攻略チャート
クリアまでのコマンドを掲載。できるだけコマンドを省略していますが、最短ルートではありません。フラグの立てる順番はわりとゆるいので、詰まったらその前後を見直してみてください。
■ バッドエンディングについて
通常のグッドエンディングのほかにバッドエンディングが3種存在する。どれも一度は見ておきたい。詳しいタイミング等は上記の攻略チャートを参考にしてください。
・ 事件解決してないエンド
たかゆきの部屋でたかゆきに「アフリカのほし」を渡す。
・ 宝探しエンド
アジトで謎を解いた後に闇の帝王からの誘いに「はい」と答える。
・ 真犯人を逃すエンド
最後のミニゲーム「追跡モード」を失敗する。
■ カニカーソルで調べる
捜査コマンドの「しらべる⇒そのた」でいろいろ指摘ができるカニカーソル。調べる箇所によってはクリアには関係ない、豊富なネタが用意されている。以下はその中でも筆頭に上がるようなネタの一覧です。
・ あやこちゃんのぱんてい
「あやこのへや」でベッドを調べると、「ぱんてい」を発見できる。一応、その後は「とる」のコマンドも可能だが、アイテム欄には入らない。
・ あやこちゃんのファンサービス
「あやこのへや」であやこの体部分を調べると、ファンサービスと称して隅々までカニカーソルで指摘が可能になる。
・ たけちゃんの写真
「せんりがおか」の草むらの左下部分を見ると、「たけちゃんのしゃしん」が落ちている。たけちゃんは吉本じゃない某芸人を指していると思われる。
・ マネしちゃいけません
「ありまおんせん」で右上の竹やぶを調べると、女湯を覗くことができる。
ミニゲーム
要所で挿入されるミニゲーム。複雑なルールのものはないものの、詳しい説明もなくはじまることも多い。ここではそんなミニゲームの解説をしていきたい。なお、ミニゲームの名前はこちらで付けた名称で正式なものではありません。
■ 探偵の試練
さんまを十字キーで操作し、左端にあるメモ帳を手に入れ、再び右側のスタート地点に戻るとクリア。上から落ちてくる障害物に一度でも当たるとミスで失敗となる。ただし、中央付近に落ちてくる時計は別で、一定時間の間、さんまが無敵になる。
まずは2マス分進んだところがなにも落ちてこない安全地帯なのでそこへ行く。次に時計の所まで一気に進み、無敵状態へ。その状態のまま先へ進み、メモ帳を入手。戻るときは今の逆で、時計の所まで一気に進み、無敵状態になったらゴール直前の安全地帯へ。あとは落ち着いてゴールに進む。
意外と障害物の当たり判定は緩いので、勇気をもって進むのがコツ。クリアしなくても先へ進めるが、パスワードが取れないのは厳しいので、頑張ってクリアしよう。
■ ボートレース
やすしの船より先にゴールすればいい。船は単純にAボタンとBボタンを交互に連打していくことで進む。特に駆け引きもなく、ひたすら連打。ただし、AボタンとBボタンを交互に、ABABABAB…と押していく必要がある。クリアしないと先へ進めないこともあって、人によっては鬼門になる。
■ エアロビクス
ぜんまいねずみをAボタンでジャンプして避けていくゲーム。ねずみはどんどん早くなっていくので、動きを先読みして早め早めにジャンプしていくことになる。最終的にはAボタン連打するくらいでないと追いつかない。
なお、結果に関わらず、シナリオは先へ進むことはできるので、クリアできなくてもいい。シナリオが先に進んでも、スタジオカメダで「捜査⇒とる⇒レオタード」のコマンドを入力すれば何度でも挑戦できる。クリアすると後ろの女の子がレオタードを取るという演出を見ることができるぞ。
■ 追跡モード
目的の人物を追っていく。途中で女の子や犬に触れると一定時間、足止めをくらってしまう。逃げた人物は向かった先のマップの家のどこかに隠れている。逃げた者を追ってマップをスクロールし、適当な家の中に入ってみよう。正解ならばクリア。失敗ならば再び逃げるので追って、家の中への繰り返し。女の子や犬に当たるのは仕方がないので割り切ろう。
エンディングまでに3回はこのゲームをやることになる。基本的には失敗しても何度でもやり押しができるが、最後の3回目だけはグッドエンドとバッドエンドの分岐となっているので注意したい。
■ 神経衰弱
そのまんま神経衰弱。伏せられたパネルの位置は変化しないので、配置を覚えてしまえば簡単。ただし、クリアするためには「スペード⇒ハート⇒ダイヤ・クラブ」の順にパネルを揃える必要がある。
■ ギャラクシガニ
ゲームセンターで遊ぶことができるシューティングゲーム。元ネタはギャラクシアン。Aボタンで弾を発射し、カニを倒していく。カニは1体100点で、1000点を超えるごとに「流星」か「土星」のどちらかが出現。流星を取ると一定時間、さんまのスピードがアップする。土星を取るとボスが出現。倒すとゲームクリア。
ゲームの進行には関係ないほんとのミニゲーム。ボスを倒すと、現在の進行に応じて本編のヒントがもらえる。
プロローグ
臨時ニュースです!
今夜8時ごろ、大阪市の会社社長、吉本高行氏宅で、関西落語会の人気スター、桂ぶんちんさんが、何者かの手によって殺害されました。
事件当時、ぶんちんさんは、吉本氏が催したパーティに出席しており、他にも多数のお笑いスターが同席していたということです。
犯人はいまだつかまっておらず、あの名探偵、明石家さんま氏が捜査に乗り出すもようです。
登場人物紹介
さんま
キミとコンビを組んで大活躍する、ヒョーキンものの名探偵。
ぶんちん
人気落語家。パーティーの最中、殺害される。
吉本たかゆき
あやこの父。関西お笑い界のドンと異名をとる。
吉本あやこ
事件の依頼人。ぶんちんの婚約者だった。
はんしん・きょじん
人気漫才コンビだが、最近スランプ気味。
いくよ・くるよ
たかゆきを恨んでいるという話もあるが……。
しんすけ
金に困っていたが、近く大金を手にするとか。
のりお
たえず良からぬうらわをたてられる漫才師。
サブロー・シロー
シローは元兄でしのぶんちんに、うらみを…。
操作方法とシステム
■ 操作方法について
十字キー…カーソルの移動/マップ画面での移動
STARTボタン…タイトル画面の項目の決定
SELECTボタン…タイトル画面の項目の選択
Aボタン…コマンドの決定/メッセージの送り
Bボタン…コマンドのキャンセル
■ タイトル画面
ゲームを最初から始める「START」とそうさめも(パスワード)を入力しゲームの続きから遊べる「CONTINUE」の項目が表示される。
セレクトボタンで選択し、スタートボタンで決定をする。
■ コマンドについて
メインとなる捜査画面では8つのアイコンコマンドを選択してゲームを進めていく。
・ 移動
靴のアイコン。マップモードに移行する。場所を移動するときに使う。
・ 人を呼ぶ
似顔絵のアイコン。その場にいる人物を呼び出す。
・ 聞く
耳を強調したアイコン。現在表示されている人物に質問をすることができる。
・ どつく
拳のアイコン。現在表示されている人物をどつく。ゲーム進行上はあまり使わない。
・ 捜査
虫眼鏡のアイコン。「しらべる」や「たたく」等の行動を起こす。できることが多いこともあって一番よく使うコマンドである。場合によってはカニカーソルを操作して、画面上からピンポイントで選択する必要もある。
・ 証拠品
カバンのアイコン。現在持っている証拠品に対し、「つかう」「もちものしらべる」「みせる わたす」の3つの行動を起こす。
・ さんま
さんまの顔のアイコン。さんまが自分で行動を起こす。大体は意味がない。
・ メモ
メモ帳のアイコン。現在の進行に応じたパスワードを表示する。ミニゲーム「探偵の試練」クリア後に使用可能。
■ 「そうさめも」について
アイコンで「メモ」を選択すると表示されるパスワード。ミニゲーム「探偵の試練」をクリアしないと、この機能を使うことはできない。
その他
クレジット
CAST
AKASHIYA SANMA:明石家さんま
KATSURA BUNCHIN:桂文珍
ALL HANSHIN:オール阪神
ALL KYOZIN:オール巨人
TAIHEI SABURO:太平サブロー
TAIHEI SHIRO:太平シロー
IMA IKUYO:今いくよ
IMA KURUYO:今くるよ
SHIMADA SHINSUKE:島田紳助
NISHIKAWA NORIO:西川のりお
SYOKOYAMA YASUSHI:横山やすし
STAFF
SCENARIO WRITTEN:MENTAKO HYODO(兵藤岳史)
MUSIC DERECTED:HIROKUN KAWADA(川田宏行)
MUSIC COMPOSED:RETURN OF KEINO(慶野由利子)
MUSIC ASSISTED:ZUNKO ODAWA(小沢純子)
CHARACTER DESIGNED:SKELETON HIE SAN
CG DESIGNED:BAHOON KUNCHAN
TITLE DESIGNED:GACHAN TAKIGAMI
PROGRAMED:SAKUSAKU FUKAWA
関連商品通販
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データ
メーカー:ナムコ / ジャンル:アドベンチャー / 発売日:1987年4月2日 / 価格:4,900円(税抜) / プレイ人数:1人 / ファミリーコンピュータ専用ソフト